HYPER LIFE

双極性障害でセクシャルマイノリティな筆者が日々を綴る

黒歴史:マルチ商法やってました⑥~コンベンションって何?!あやしー!

私がやっていたPというマルチは、勉強会という宿泊型の合宿と、コンベンションがありました。はっきり言って合宿は楽しかったです(笑)。マルチ界の大物:久保雅文氏と写真を撮ったどす黒歴史があります。

コンベンションはマルチ独特って感じですね。

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1. 勉強会(合宿)

Pのマルチは、年に数回、宿泊型の勉強会がありました。私はPに関わっていた1年のうちで2回ほど参加しています。私は、Pが開催されてわりと早期に入会しているので、人数的な問題としても参加できたのです。

もちろん参加費は自腹です。普通の旅行程度の料金でしたが。

 

商材が「お金教育のeラーニング」だったために、「稼いで資産家になろうぜ!」を前面に出したマルチでした。なので、合宿もわりと高級志向で開催されます。

「すげー、いいなー、なりたいなー、がんばろう」と思わせるために。

 

すごい罠。

こうしてカモがますますネギ背負って食べられに向かってしまうのです。

 

宿泊するのは毎回、会員型リゾートトラストエクシブでした。大手企業の福利厚生にもなっていますね。それでも私は初めての憧れのエクシブということで、もう大興奮。

 

ここに泊まれることがほんとに単純に嬉しかったんです。(キヤノンに勤めてる友人から「会社の福利厚生施設だから行こうよ」と誘われてはいるのですけどね。これが正しい利用方法。)

 

 

Pは男女比は半々だったので、同じグループの女の子達とも仲良くやっていました。みんなで写真撮り合ったり、普段の旅行気分でした。

 

勉強会の内容はもう覚えていませんが、トップ層との交流があるので、これが必見。

 

Pというのは、マルチ界の大物、久保雅文氏が主宰したマルチでした。彼のカリスマ性ったら、すごいです。

 

それまでにセミナーで何度か見かけていましたが、至近距離で話したり、ましてや写真を撮ったりできるなんて、合宿ならでは。

 

この人がピラミッドのトップOFトップにいて、私のお金のほとんどを持って行っちゃってる人だなんて、全くもって忘れてアイドル扱いです。そしてトップ層の人のほとんどは、こういう時とても優しく接してくれます。みんな憧れてしまいます。

 

こわいこわい、あぶないあぶない。

そんな罠にまんまとかかっていたのは、この私です。

 

あの久保さんと2ショットを撮ったのは黒歴史であり今となれば貴重体験。

あー、あの携帯どこやったかな。充電器捨ててないかな。

 

ちなみに久保さんはイケメンです。でもNo.2に私好みのもっとイケメンがいました。

イケメンの悪い人だらけでした。

 

イケメン度合いでカリスマ性も引き出せることを思い知りました。

 

勉強会(合宿)では、このように他の会員たちとの貴重な交流の場でもありました。何言ってんの?って感じですが、ほんと単純に楽しかったです。

 

そのとき仲良くしていた人達とは、もう全員縁を切って、誰とも連絡すら取っていませんが。

 

 

 

2. コンベンション

コンベンションとは・・・人が多く集まる会。大会。集会。

 

そのままです。大きな大きな会場を借りて全国からPに関わる人達が集まります。Pの主催者、久保さんが神戸の人間であったために、神戸で主催されました。

 

はい、わざわざマルチのために東京から神戸まで行きましたとも。お金ないくせにね。

その日は私のすぐ上のアップが表彰される日でした。

 

コンベンションは、全トップ層の集結、ある一定以上のランク取得者の表彰式などが行われます。私も入り込みたかったのですが、間に合いませんでした。

 

すぐ上のアップの名前が呼ばれて、ステージに上がる姿を見ると、もう憧れどころじゃ済まなくて、

「私の頑張りが〇〇さんのランクアップに繋がったんだ。頑張ってよかった。これからも頑張ろう。」

と、凄まじく方向違いな考えが頭の中を占拠します。

 

オマエさん、誰のために自分の「信用」売って、お金使って借金までして、体もボロボロになってんの?

 

アップは自分たちを金づるとしか考えていません。

そこをはき違えないように。

 

 

また、コンベンションの会場は、ここぞとばかりにトップ層の金持ちアピールが蔓延します。

 

会場の外にトップ層が所有している超高級車が何台も並ぶのです。フェラーリランボルギーニベントレー、、、、もう名前も知らない車も多数、各種高級車がきれいに並んでいます。

 

当然、ピッカピカに磨かれていて、それはそれは見る者を圧巻します。Pマルチに関係ない人も写真を撮っていたくらい。

 

このどう見ても成金趣味な展示に、マルチ下層の人たちは簡単に「すっげーーーー!!」となってしまいます。はい、もれなく私もでした。はい、写真撮っていました。

 

 

マルチを脱出してから数年後、母と妹と、とある地方都市のヒルトンホテルに泊まった時、ロビー前の車止めに何台も高級車が並んでいました。

 

妹が驚き、私が「あ、これ絶対マルチ。このホテルのホールでコンベンションやってるよ。絶対!」と言うと、「あぁ~。。。」とげんなりしていました。

 

しかもその車たちは、車種こそ高級車ですが、デコレーションが酷く趣味が悪い、ダサい。全くもって欲しくなりません。黒歴史ではあるけど、マルチPの人たちの車の方が良かったな、なんて思ってしまいました。

 

けど、その時ヒルトンのホールにいる大勢の人たちが、このダサい高級車に憧れてしまうんだろうな、と思うと洗脳の怖さを改めて思い知るのです。

 

 

 

3. まとめ

・勉強会(合宿)は交流会がメイン。同志と出会い、心強くなる。トップ層との交流も。

 

・コンベンションでは、成金趣味に感動する洗脳の恐ろしさを垣間見る。

黒歴史:マルチ商法やってました⑤~主な活動。108人リストアップ!

マルチ商法での活動ってどんなことでしょう。私の経験を書いてみました。

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とにもかくにもリストアップ

これはどのマルチでも言われることでしょう。だって紹介制ですからね、紹介する相手がいないことには始まりません。

 

よく言われるのが100人リストアップ。私はなぜか108人と言われていましたが、これは単に名簿の紙が1枚につき18人で、6枚あったからだけだと思います。

 

そしてこれは必ず全ての欄を埋めなければなりません。携帯の電話帳を片っ端から書き写してもOKです。連絡とってない人も書いてOKです。身内を書いてもOKです。もうなんでもありで、とにかく名簿を埋めます。

 

完成すれば、それだけで「最初は108人も書き出せないと思っていたけど、できた!」という達成感が得られ、嬉しくなり、小さな自信に繋がります

 

そしてこのリストアップは、ずーーーーーっと続けます。108人埋まったら、また108人。同じ人を書いてもOK。とにかく続けます。意味あんのか?ってくらい続けます。

 

 

 

アポ取り電話かけまくり

今度は作ったリストをもとに、電話をかけまくります。

 

このとき、108人リストが効力を発揮します。

電話する人見つけて、電話して、ダメで、また次誰に電話するか探して、電話して、ダメで・・・をしていたら、気が滅入ります。私ってダメなんじゃん、と落ち込み、向いてない、とマルチを辞めてしまいます。

 

それを防ぐのが108人リスト。電話してダメでもすぐに次の人が書いてある!数打てば当たるってものですね。普通の会社のテレアポ営業でもやることだと思います。

 

 

アポ取りはどんな形でもOKですが、アップに指導してもらうのが一番確実です。既に成功例の先人がいるわけで、先にやっていた人の同じことを繰り返せ、これがマルチだからです。

 

また、簡単に電話で声かけ(勧誘)を済ませたいと思う人も多いけど、それはよっぽど遠方とかでない限り、やらない方が良いです。

 

なぜなら、電話だと声しか聞こえないため、すぐに怪しまれます。会って元気で活力に満ちた顔を見せることで、「何かいいことあったのかな?」とポジティブな予想をさせることも大切です。

 

近日中で会える日時を決める。これをずっと繰り返します。

 

 

 

アポの取り方 二択編

相手は「忙しい」と言って、すぐに決められない人がほとんどです。ここで二択を使います。

 

「平日と、土日、どっちがいい?」 → 『土日』

「土曜と日曜どっちがいい?」 → 『どっちかというと土曜日かな』

「じゃ、〇日は?」 → 『いいよ』

 

と、二択で攻めれば簡単に決まります。

 

そして次も大事。

お金をなるべく使わない。

 

アポを取ったら、直接会って短時間で簡単に興味を引いて、おしまい。これが理想形です。けど、なかなかこれができず、「ごはん行こう」とアポ取りすることが多いです。

 

なぜ短時間というポイントなのかは、長居すると余計なことまで聞かれる可能性が高くなるからです。昨日の勧誘にも書いた通り、「全て」を話すと相手は離れます。「ごはん」は長居するので、リスクが高くなります。

 

また、基本的にマルチをやってる下っ端はお金がありません。マルチに一獲千金を求めて始めちゃったのですから。それが逆にトップ層の懐を温めることになるなんて気付かずにね。

 

「ごはん」は出費が嵩みます。アポ取って全員と食事してたら、どんどんお金は飛んでいきます。これはかなりの痛手となります。

 

短時間は二重に利いてきます。

 

 

アポ取り例

「今週末、近くの駅に用事で行くから会おう?」

「突然なんだけど、今日仕事後にでもお茶できる?」

 

と、こちらの都合に合わせた言い方をすると、たいがいの人が乗って来ます。もちろんこの日がダメな場合のために、別の候補日は持ってアポ取りします。

 

Fのマルチでは、「5分、10分でいいから会おう?」とだいぶ怪しい意味不明な声かけも推奨されました。Fは美容系でしたので、肌を見せろってことのようでしたが。私は、さすがに怖くてできませんでした。けど、年下の子でこれをやりまくって成功しているのは驚きました。

 

 

そして気を付けるのは、言葉尻です。これもポジティブに聞こえるように気を付けます。

「お茶しない?」よりお茶しよう?「会えない?」より会おう

 

人は否定的な響きより、前向きな響きの方が良いようです。

 

 

 

 

セミナー出席で大忙し

リストアップ、アポ取り電話はずーーーーーっとやり続けます。

 

その間、セミナーにも出席します。もうほとんど毎回似たような内容なんだけど、「今日は〇〇さん(トップ層)が来る」とか「今日は声かけを幅広くやってくれるらしいよ」とか、様々な理由が付いてきます。自分のグループのトップ層が来る日なんて当然出席。

 

こうしてどんどん洗脳され、深みにはまっていくのです。

 

ちなみにセミナーでは見た目を綺麗にカッコよくすることを勧められます。なぜなら、Cさんに憧れられるためです。

 

「あんなキレイな人や、かっこいい人と一緒に仕事したいな。」

「あんなふうになりたいな」

と思わせるため。

 

実際、トップ層はいつも清潔感があり、男性も女性もかっこいい人ばかりでした。

 

見た目はね。

中身は腹黒いのよー。

 

 

話を戻しますが

 

セミナーにCさん(セミナー時はゲストと呼ぶ)を連れて行けたら、「お!やったね!」と言わんばかりの表情で迎えられ、こちらも「連れてきたぜ」と堂々と胸を張ることができます。

 

自分一人なら一人で、誰かのゲストのつなぎ役を任されることもあります。

 

セミナーが終わると、一斉に近くのファストフード・ファミレス・安い喫茶店に流れ込みます。お金がないので、安く済ませます。

 

そこで行われるのは、アップとの交流会、個別勉強会、またはクロージングです。勧誘~クロージングで書いたとおりのBプッシュが行われます。

 

夜、ファミレスに平日でもないのに妙にこぎれいなスーツの若者集団が流れてきて、いくつかのグループに分かれ、ドリンクバーだけで何かをメモしていたり、全員がスマホをいじっていたり、見たことありませんか?

 

それ、たいがいマルチですよ。きっとセミナー後でしょう。

 

 

私なんて、もはや仕事のように通っていました。というよりむしろ、仕事だと思っていました。そう思い込まされるし。

 

しかも参加費500~1000円/回まで支払って。またお金が飛んでいく。

 

セミナーの司会を務めたことだってあります。はぁ、、ほんと黒歴史

 

けれど、セミナーに出席することで仕事している気になって、アポ取りや声かけが進んでいないことや、また、全然稼げていないことから目を背けようとしていたのも事実です。

 

 

 

まとめ

・まずはリストアップ。永遠とリストアップ!

 

・電話でアポ取り。数打ちゃ当たる。

 

・キーポイントは「短く」!短時間で手短に。

 

・セミナーだって通いまくり。何回も同じこと聞いてどんどん洗脳されよう。

 

 

これらの動きを、私はさも有意義に、ほとんど寝ないで行っておりました。それが双極性障害躁状態とも知らずに。