黒歴史:マルチ商法やってました⑤~主な活動。108人リストアップ!
マルチ商法での活動ってどんなことでしょう。私の経験を書いてみました。
とにもかくにもリストアップ
これはどのマルチでも言われることでしょう。だって紹介制ですからね、紹介する相手がいないことには始まりません。
よく言われるのが100人リストアップ。私はなぜか108人と言われていましたが、これは単に名簿の紙が1枚につき18人で、6枚あったからだけだと思います。
そしてこれは必ず全ての欄を埋めなければなりません。携帯の電話帳を片っ端から書き写してもOKです。連絡とってない人も書いてOKです。身内を書いてもOKです。もうなんでもありで、とにかく名簿を埋めます。
完成すれば、それだけで「最初は108人も書き出せないと思っていたけど、できた!」という達成感が得られ、嬉しくなり、小さな自信に繋がります。
そしてこのリストアップは、ずーーーーーっと続けます。108人埋まったら、また108人。同じ人を書いてもOK。とにかく続けます。意味あんのか?ってくらい続けます。
アポ取り電話かけまくり
今度は作ったリストをもとに、電話をかけまくります。
このとき、108人リストが効力を発揮します。
電話する人見つけて、電話して、ダメで、また次誰に電話するか探して、電話して、ダメで・・・をしていたら、気が滅入ります。私ってダメなんじゃん、と落ち込み、向いてない、とマルチを辞めてしまいます。
それを防ぐのが108人リスト。電話してダメでもすぐに次の人が書いてある!数打てば当たるってものですね。普通の会社のテレアポ営業でもやることだと思います。
アポ取りはどんな形でもOKですが、アップに指導してもらうのが一番確実です。既に成功例の先人がいるわけで、先にやっていた人の同じことを繰り返せ、これがマルチだからです。
また、簡単に電話で声かけ(勧誘)を済ませたいと思う人も多いけど、それはよっぽど遠方とかでない限り、やらない方が良いです。
なぜなら、電話だと声しか聞こえないため、すぐに怪しまれます。会って元気で活力に満ちた顔を見せることで、「何かいいことあったのかな?」とポジティブな予想をさせることも大切です。
近日中で会える日時を決める。これをずっと繰り返します。
アポの取り方 二択編
相手は「忙しい」と言って、すぐに決められない人がほとんどです。ここで二択を使います。
「平日と、土日、どっちがいい?」 → 『土日』
「土曜と日曜どっちがいい?」 → 『どっちかというと土曜日かな』
「じゃ、〇日は?」 → 『いいよ』
と、二択で攻めれば簡単に決まります。
そして次も大事。
お金をなるべく使わない。
アポを取ったら、直接会って短時間で簡単に興味を引いて、おしまい。これが理想形です。けど、なかなかこれができず、「ごはん行こう」とアポ取りすることが多いです。
なぜ短時間というポイントなのかは、長居すると余計なことまで聞かれる可能性が高くなるからです。昨日の勧誘にも書いた通り、「全て」を話すと相手は離れます。「ごはん」は長居するので、リスクが高くなります。
また、基本的にマルチをやってる下っ端はお金がありません。マルチに一獲千金を求めて始めちゃったのですから。それが逆にトップ層の懐を温めることになるなんて気付かずにね。
「ごはん」は出費が嵩みます。アポ取って全員と食事してたら、どんどんお金は飛んでいきます。これはかなりの痛手となります。
短時間は二重に利いてきます。
アポ取り例
「今週末、近くの駅に用事で行くから会おう?」
「突然なんだけど、今日仕事後にでもお茶できる?」
と、こちらの都合に合わせた言い方をすると、たいがいの人が乗って来ます。もちろんこの日がダメな場合のために、別の候補日は持ってアポ取りします。
Fのマルチでは、「5分、10分でいいから会おう?」とだいぶ怪しい意味不明な声かけも推奨されました。Fは美容系でしたので、肌を見せろってことのようでしたが。私は、さすがに怖くてできませんでした。けど、年下の子でこれをやりまくって成功しているのは驚きました。
そして気を付けるのは、言葉尻です。これもポジティブに聞こえるように気を付けます。
「お茶しない?」より「お茶しよう?」。「会えない?」より「会おう?」
人は否定的な響きより、前向きな響きの方が良いようです。
セミナー出席で大忙し
リストアップ、アポ取り電話はずーーーーーっとやり続けます。
その間、セミナーにも出席します。もうほとんど毎回似たような内容なんだけど、「今日は〇〇さん(トップ層)が来る」とか「今日は声かけを幅広くやってくれるらしいよ」とか、様々な理由が付いてきます。自分のグループのトップ層が来る日なんて当然出席。
こうしてどんどん洗脳され、深みにはまっていくのです。
ちなみにセミナーでは見た目を綺麗にカッコよくすることを勧められます。なぜなら、Cさんに憧れられるためです。
「あんなキレイな人や、かっこいい人と一緒に仕事したいな。」
「あんなふうになりたいな」
と思わせるため。
実際、トップ層はいつも清潔感があり、男性も女性もかっこいい人ばかりでした。
見た目はね。
中身は腹黒いのよー。
話を戻しますが
セミナーにCさん(セミナー時はゲストと呼ぶ)を連れて行けたら、「お!やったね!」と言わんばかりの表情で迎えられ、こちらも「連れてきたぜ」と堂々と胸を張ることができます。
自分一人なら一人で、誰かのゲストのつなぎ役を任されることもあります。
セミナーが終わると、一斉に近くのファストフード・ファミレス・安い喫茶店に流れ込みます。お金がないので、安く済ませます。
そこで行われるのは、アップとの交流会、個別勉強会、またはクロージングです。勧誘~クロージングで書いたとおりのBプッシュが行われます。
夜、ファミレスに平日でもないのに妙にこぎれいなスーツの若者集団が流れてきて、いくつかのグループに分かれ、ドリンクバーだけで何かをメモしていたり、全員がスマホをいじっていたり、見たことありませんか?
それ、たいがいマルチですよ。きっとセミナー後でしょう。
私なんて、もはや仕事のように通っていました。というよりむしろ、仕事だと思っていました。そう思い込まされるし。
しかも参加費500~1000円/回まで支払って。またお金が飛んでいく。
セミナーの司会を務めたことだってあります。はぁ、、ほんと黒歴史。
けれど、セミナーに出席することで仕事している気になって、アポ取りや声かけが進んでいないことや、また、全然稼げていないことから目を背けようとしていたのも事実です。
まとめ
・まずはリストアップ。永遠とリストアップ!
・電話でアポ取り。数打ちゃ当たる。
・キーポイントは「短く」!短時間で手短に。
・セミナーだって通いまくり。何回も同じこと聞いてどんどん洗脳されよう。