HYPER LIFE

双極性障害でセクシャルマイノリティな筆者が日々を綴る

私はLGBTのB、バイセクシャルです。

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よくわかるLGBT 多様な「性」を理解しよう [ 藤井ひろみ ]

 

 

 

1. 今

私はバイセクシャルです。

男性とも女性ともお付き合いした経験があります。どちらの性別にも恋愛感情が抱けます。今までの経験上はどちらかというと、女性の恋人の方が多いので、L寄りのBと言ったところでしょうか。

 

今のパートナーはトランスジェンダーです。

FTM(Female to Male)といって、元女性の男性です。と言っても、戸籍は♀のままですが、外見はかなり男性っぽいので、一緒にいるとストレートのカップルというか夫婦に見られます。

 

というわけで、男性・女性・トランスジェンダー、様々なセクシャリティと恋愛経験があるので、周囲からはこんなふうに言われます。

 

担当医(精神科。双極性障害の。)
「こだわりとかないの?もうなんでもいいんでしょ(笑)」
(先生とはもう長い付き合いなので、穏やかに言いたいこと言ってきます(笑))

 

カミングアウト済みの友達
「許容範囲が広くていいよね。代わりにうさちゃんの恋人になった人はライバルが多くて大変だね」

 

と、それぞれおもしろいこと言ってくれるので気楽です。

 

私自身の性自認は女性です。

 

10代の若かれし頃は、自分が男の子だったらいいのにと思うことはしばしばありましたが「名前や体を変えて男性になりたい!それが本来の自分だ!」とまで思ったことはありませんので、トランスジェンダーではないようです。

 

 

 

2. 自覚したときは悩んでいた

自分がバイセクシャルだと気付いたのは、中3~高1くらいです。

 

個人が特定できそうなプロフィール ④ - HYPER LIFE

にも書いた通り、彼氏もいながら同じクラスの女の子が大好きでした。

 

それについて高校生から大学生まで、ずーっともやもや悩んでいました。

周りにセクシャルマイノリティがいなかったので、二丁目も行ったことないし、というよりむしろ「二丁目」というところを知ったのも高1だったので、ちょっと遅いかもしれないですね。

 

その頃の私は、同性愛なんて海外の話だと本気で思っていました。だから自分がとんでもなく孤独に感じたことも多かったです。

 

この悩みで自殺する人もいるくらいなのだから、当事者にとってはかなり大きな悩みの一つです。

 

大人になって、中高の友人にカミングアウトしたところ、高校の同級生で別クラスにバイセクシャルがいたことが発覚!!

 

ほとんど接触のない子だったけど、言われてみれば確かに美人でかっこいい魅力的な女の子でした。高校生の頃から女の子と付き合ってたんだってー、いいなー(謎)

 

 

3. 認めたら、もうすっきりさ

大学生になり、パソコンを買ってもらいました。今より超ちゃちぃスペックで、今より倍以上する値段。おじいちゃん、ありがとう。

 

初めてのインターネット。

そうだ、これで調べられるんだ!

 

そう思って、さっそく「バイセクシャル」「レズビアン」「同性愛」などのワードで検索。

 

出るわ出るわ、もうびっくり!しかもみんな国内の話!日本語だから当たり前なんだけど。

 

この検索結果を見た時の驚きと安堵感ったらなかったです。プラス猜疑心も。本当にそうなの?からかってるんじゃないの?と。

 

この中から、ひとつのビアンサイトが行きつけになりました。当時のホームページといえば、掲示板にチャット。セクシャルマイノリティなんて言葉も知る前だったから、情報源は主にここ。

 

中でもチャットの存在は大きかったです。

最初にお話ししたのが、たまたま年が近くて優しい感じの人。この方にセクシャルマイノリティについていろんなことを教わりました。

 

彼女は既に自分がビアンであると自覚があって、そういうのっていつ頃気付いたの?とか、もう食い入るように話を聞き出してました。

 

それで、自分のことも

「あーやっぱりあのとき(中3~高1)の感情は本当に恋愛感情だったんだな。私はバイセクシャルでいいんだ。これが自分なんだ。」

と素直に受け入れることができたのです。

 

それからはもう、そこのビアンチャットの居心地が良すぎて、毎日のように夜になると通い詰めていました。

 

当時はインターネットも光回線なんて無かったから、通常の電話回線使ってテレホーダイ23時~7時(だっけ?)が一定料金になるプラン使ってたな。

 

そのうちオフ会が開かれ、実際にセクシャルマイノリティの方々と会うことに。すっごい緊張したけど、すっごい楽しみだったし、すっごい楽しかった。

 

当然だけど、みんな普通に街を歩いてるような女性ばかりで、より安心しました。会話していても常識ある人ばかりだったし、その辺はたまたま運が良かったのかもしれないけれど。

 

初めて会うセクシャルマイノリティの人たちが、良い人ばかりだったので、自分もセクシャルマイノリティであるということに、引け目とかは感じないでいいのだなと思えました。

 

セクマイの世界が広がったあの日から今まで、いろんなセクマイさん達と出会っては疎遠になりを繰り返してきましたが、感想として言えるのは、特にビアン女性にはストレート女性の中でもキャリア系女性のような人が多いと思います。

 

なぜなら結婚という後ろ盾がありません。いざとなったら一人で生きていくという覚悟が、とても強いと思います。一般的に考えればそうかもしれないですが、実際にそうなのです。セクマイであることを自覚しているが上に、将来像もしっかりしているのだと思います。

 

さて、そこんとこ私はというと、軸はあるのですが、ある意味ブレまくっています。働き方・生き方についてはもう何年も考え続けています。

 

でも今年に入ってから、いろいろと見えてきました。はっきり言って情弱だったのでしょう。これからも知識を吸収しつつ、自分の軸に沿っていきたいです。

 

 

バイセクシャルの話からズレましたが。

このセクシャリティは、ストレートの気持ちも分かり、ビアンの気持ちも分かり、と大変お得です。実体験できないのはゲイとトランスジェンダーか。

これからもこのお得なセクシャリティを楽しんで生きていく次第であります。

 

 

ところでこんな本を見つけました。

「多様な性を理解しよう」これってなんか違和感を感じるな。

セクシャリティって「性」なの?バイセクシャルって「性」なの??よく分からないなあ。「性」を理解しようとすべきはトランスジェンダーの話のような気がします。「LGBT」から「T」を外そうという話もあるけど、そういう世界の話。

 


よくわかるLGBT 多様な「性」を理解しよう [ 藤井ひろみ ]